2018年10月22日月曜日

スコット・ギャロウェイ 著 「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」を読みました(後編)



こんばんわ、米国株ブログウォッチャーのハイパー愛生男です。

最近読んだ本のレビューの後編です。
スコット・ギャロウェイ 著 「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」です。

後編では、グーグルとフェイスブックについて書きます


フェイスブック
フェイスブックのユーザーは20億人
フェイスブックは20億の人々と意義深い関係を築いている。サッカーファンは35億人いるといわれているが、このすばらしいゲームでも世界人口の半分を取り込むまでに150年かかった。
フェイスブックと関係組織は20年たたないうちにそこまで到達してしまいそうだ。

20億人のユーザーともなるとネットワーク効果も半端ないでしょう。

フェイスブックの支配する領域
フェイスブックはマーケティングの漏斗のいちばん上に当たる「認知」の段階を支配している。
友人の1人がメキシコでJ・クルーのサンダルを履いている写真を見て、それが欲しくなったりする。

こういう素敵な商品があるんだと、まず認知する領域を支配しているということです。


フェイスブックはマーケターの楽園
プライバシー重視の人間にとっては悪夢だがマーケターにとっての楽園。

150回のいいねであなたは丸裸
あなたが「いいね」をつけたものが150件わかれば、そのモデルはあなたのことを配偶者より理解できる。
これが300回になると、あなた自身よりあなたを理解できると言われています。

自分が自覚していない傾向までわかってしまうらしいです、少し怖いです。


フェイスブックは同じ趣味や考え方の人ばかりをマッチングすると私は思っています。
個人的な意見として、それはそれで心地よいとは思うのですが、自分の周りの人は皆同じような考えを持っていると錯覚しそうなところはチョット怖いと思っています。
ツイッターの株クラもそんな感じあるなって思います。


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グーグル
グーグルの戦略
グーグルは一番お金になる答えではなく、純粋に一番良い答えを提示する。

グーグルの有料クリック数は伸びているのに、クリック当たりのコストは下がっている。
これはライバル企業に打撃を与えるために単価の値下げという施策をとっている。

グーグル=神様?
グーグルの自分の検索履歴を見ると、誰にも知られたくないことをグーグルには打ち明けているはず。
(神様以外)誰も自分の考えを聞く者はいないと、私たちは無邪気にも信じている。しかしグーグルは聞いている。

確かに面と向かって質問するのが憚られるような質問でもグーグルでは無邪気に検索していますよね。なんか教会の懺悔室の告白みたいな感じがします。

ドント・ビー・イーヴル
マイクロソフトは過去の独占的地位により悪の帝国となり、そこで働いていると認めるのが恥ずかしい会社となった。
グーグルは今のところマイクロソフトではない、グーグルの社員たちは、自分が誰よりも賢いと思っている。そして本当に誰よりも賢い。
グーグルは社員に、働いている時間の10分の1を新しいアイデアをひねり出すことに使うよう求めている。6万人の天才たちなら、もっとおもしろいものを生み出してくれると期待できるのではないか。

グーグルの入社試験はとても変わっているというのは有名です。グーグルで勤務経験があるというのはキャリアの箔付けにも効果があるでしょう。
現状で最も優秀と考えられる人たちが勤務していて、優秀な学生はそんな人たちの仲間入りしたいと考える。
グーグルは現状そんな素晴らしいサイクルに入っていると考えられます。


全体の感想
480ページとかなりボリュームのある本ですが、字は少し大きめですので、そこまで読むのに骨が折れることはないです。
4時間くらいで読めると思います。

GAFAの凄さを感じる本です。最近は4社とも(特にフェイスブック)株価は軟調ですが、長期的視点で見ればGAFAは市場平均以上の成長をしてくれる強さを持っていると本書を読むと感じます。

著者は実業家として成功したのち大学で教鞭をとっている方なのですが、キャリア形成、大学に行くべきか否かといった若者に向けたメッセージも書かれています。

キャリア形成
好きなことでなく得意なことでキャリアを築くように本書では薦めています。
嫌いであってはいけないが得意なことを(早いうちに)みつけプロとなれるよう力を尽くす。
やがてキャリアと専門分野を築いて、最も楽しめる面に集中することができるようになる。

「好きなことをして生きていく」というのは理想的ではありますが、好きなことで稼げる人、天職に就ける人っていうのはレアケースだと思います。
それよりも嫌いではないことで自分の能力を活かせることで成功し、その後に余裕ができたら好きなことをやるというのは現実的な指針だと考えます

大学に行くべきか
ザッカーバーグ、ゲイツ、ジョブズは大学を中退している。しかしあなたやあなたの息子もザッカーバーグではない。
そして彼らも卒業はしていないが、大学での経験が成功の役に立っている。と述べています。

日本の大学で同様な経験を積めるかというのは正直疑問が残りますが、私も高校までの教科書を習うだけの勉強とは大学は違うと思います。
学生起業してそちらのほうが忙しくなったら中退でいいと思うので、とりあえずサロンに入るよりかは大学に入ったほうが良いとは考えます。

四騎士に続くネクストGAFAについても触れられていましたが、私はウーバーあたりが面白そうな感じがしましたけど、どうでしょうか。

S&P500の約12%を占める銘柄群GAFAについて詳しく学べます。とても分かり易い本でした。

読んだらGAFAが欲しくなるかもしれませんが、投資はくれぐれも慎重に。
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