2018年10月10日水曜日

B.マルキール/C.エリス 著「投資の大原則(第2版)」を読みました

こんばんわ、米国株ブログウォッチャーのハイパー愛生男です。

昨日の米国相場は小動きという感じでしょうか、ナスダックは微上げ、ダウ・S&P500は微下げといった感じ。

私の保有銘柄ではGOOG(アルファベットC)が下げ止まりません、4日続落で株価は0.88%下げて1138.82ドルです。
Google+の情報流出のせいでしょう、まだ下がりそうかな~

一方、BRK.Bが最高値を更新しました。株価は0.76%上昇して223.76ドルです。
金利が上がれば金融は有利だと思いますけど、銀行株が上がってるカンジもしないですし・・・
保険株が堅調なのと自社株買いを進めているんでしょうかね。

今日の記事は本のレビューを書くのですが、10/11(明日)までアマゾンで日本経済出版の電子書籍(Kindle)の50%還元をやっています。

「ウォール街のランダム・ウォーカー」
「スノーボール ウォーレン・バフェット伝」
今日紹介する「投資の大原則(第2版)」もセールに含まれています。
レビューを読まれて興味を持たれたら、この機会に購入して頂ければと思います。



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さて、レビューを書きます。
B.マルキール/C.エリス 著「投資の大原則(第2版)」です。

バートン・マルキール氏は「ウォール街のランダム・ウォーカー」の著者で、チャールズ・エリス氏は「敗者のゲーム」の著者です。
私は「ウォール街のランダム・ウォーカー」は読みましたが、「敗者のゲーム」は未読。
「ウォール街のランダム・ウォーカー」は429ページもある大作ですが、結論の「インデックスをコツコツ買っていく」にたどり着くまでがやや冗長なところがありました。
「投資の大原則(第2版)」は203ページの本で基本にしぼって書かれているので、投資初心者の方はランダム・ウォーカーを読む前にこちらを読んだほうが良いと思います。
またベテラン投資家の方にも「投資の大原則」のタイトルに恥じない内容となっていますので、原則を確認する意味でも読まれると良いと考えます。

内容について気になったポイントを書きます

まず貯蓄を始めよう

投資の前にまず種銭を貯めなければいけません。
そのためには、節約しかないわけですが、節約を少しずつ目標達成していくゲームとしてとらえて進めていくのが良いと本書では述べられています。

給料が少なくて貯蓄なんてできないよ、と言う人もいますが、過度な我慢は人間続けられませんので、お金の使い方を少しずつ改善していけば段々節約が楽しくなってくると思います。

最近では若いうちは投資のための貯蓄などせずに、自分に投資すべきという意見もあったりしますが、本書では複利の効果を考えるとなるべく早く投資を始めるべきだということが述べられています。
私も人間成長するのは若いうちのほうが効率は良いと思いますので、その時期に自己研鑽の為にお金を使った方が良いという考えではありますが、貯蓄・投資も並行して行っていくべきだと考えています。
投資も人生を豊かにするためのスキルのひとつでありますし、相場に身を置いておくことで得られる経験は少額であっても早いうちからやっておいた方が良いです。
幸い今は小額から始められる投資信託があります。でも手取り給料の10%くらいは投資したいところです。

クレジットカードのリボやローンは複利で借金が増えていくので絶対してはならないと本書は警告しています。


シンプルな投資法

2007年12月31日までの9年間で14の投資信託が9年続けてS&P500を上回ったが、2008年にこれらのうちのどれだけが市場(S&P500)に勝てたのか?それは14投資信託のうちたった1つだけだった。
良い成績の投資信託を追うことはお金の無駄であり、精神衛生上も良くない。やめたほうがよい。
本書のオススメは全市場型のファンド(ETFでいうとVTIになると思います)ということになっています。

過去10年で見るとトータルリターンはVTI293.7%に対してSPY(S&P500ETF)289.6%となっています。
私が毎月積み立てているSPY(SPDR S&P500ETF)は1単位290ドルぐらいですが、VTIは1単位150ドルぐらいと買いやすいです。
つみたてNISAでは楽天VTIは100円から買えます。


大きな失敗を避けよう

投資家は市場予測とどうつきあっていくべきか?その答えは予測を考えに入れないこと。予測をしなければ、時間の節約になり、無用な心配をしないですみ、お金もかからない。

私も同じように考えています、保有銘柄の目標株価が上がったりすれば、それは私は喜びますが、予測はあくまでも予測でしかありませんからね。
私自身も余り予測しようとも思っていません、私なんかの予想はどうせ当たりませんwでも、株価の上昇は願っています。

私は投資の失敗はインデックスを大きく劣後するパフォーマンスになってしまうことだと考えています。
インデックスが下げているときに保有個別銘柄が同程度下がるのは仕方ないことだと思います。
リスク資産の70%はSPYですから個別銘柄の損切りをキチンとできれば「大きな失敗」とはならないと考えています。


自分自身を知ろう

自分自身を知ろう。自分自身の性格と、ライフステージに合った投資を選ぶこと。
スキーに行けば皆自分の能力にあわせてゲレンデやコースを選ぶ。投資も同じ。
己を知り、自分の投資能力と精神的な強さを考え、その範囲をはみださないこと。

私も自分のできること、できないことを知ることは投資において重要だと考えます。こればっかりは本人が経験しないと中々わからないことでもあり、そういう意味でも若いころから長く相場を経験するのは財産になると思います。


全体の感想

200ページほどですので2時間ぐらいでサクサク読めます。
全体の感想としてはとても素晴らしい本だと思いました。
インデックス投資に迷いが生じたときには読み返したい本です。
投資初心者の方でも、とてもわかりやすく書かれていますし、ベテランの方が読んでも得るものがある内容だと思います。
「ランダム・ウォーカー」よりも、本書のほうが著者が主張したい事が簡潔に書かれていて私は気に入りました。
超オススメ本です。「敗者のゲーム」も読んでみたくなりました。
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