2018年10月20日土曜日

スコット・ギャロウェイ 著 「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」を読みました(前編)



こんばんわ、米国株ブログウォッチャーのハイパー愛生男です。

昨日の米国株はまちまちといった感じ。
ダウ+0.26%、ナスダック-0.48%、S&P500-0.04%でした。

PG(P&G)が好決算を受けて上昇しています。株価は8.8%上昇して87.3ドル。
ホルダーの方は多いんじゃないでしょうか、おめでとうございます。
チャートを見ると2014年来、90ドルを少し超えたところで抵抗されているように見えますが、今回は上抜けすることができるでしょうか?

私の保有銘柄ではNVDA(エヌビディア)が大きく下げています。
株価は4.33%下げて229.17ドルです。
色々見てみたんですけどここらへんが理由かと。

ゴールドマンサックスがNVDAの目標株価を324ドルから305ドルに引き下げました。しかし同時にゴールドマンサックスは'Conviction Buy'(確信をもって買い)リストにNVDAを加えています。
目標株価が下がった方を大きく捉えられたのでしょうか。

また、New Street ResearchがAMDの目標株価を18ドルに引き下げたため、AMDが売られ株価は11.12%下げて23.66ドルで引けています。
これにより半導体株全般が売られ連れ安したんだとも考えています。


最近読んだ本のレビューを書きます。
スコット・ギャロウェイ 著 「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」です。

本書はGAFA=Google、Apple、Facebook、Amazonがこれほど成功している理由が解説されています。
GAFAの4社について書くと長くなりますので、前後編として2記事に分けてアップします。
前編では、アマゾンとアップルについて書きます


アマゾン
アレクサの名前の由来
アレクサの名前の由来について本書に書かれていました。私は知らなかったのですがアレクサンドリア図書館が由来となっているということです。
アレクサンドリア図書館といえば私の好きなゲーム「Civilization」でもおなじみの遺産です。現在は焼失してしまいましたが、紀元前300年ごろエジプトのアレクサンドリアに建てられました。
世界中の文献を収集することを目的として建設され、古代最大にして最高の図書館とも、最古の学術の殿堂とも言われている。(Wikipediaより)

「アレクサはなんでも知っている」と言われますが、ピッタリの名前の由来だと思いませんか?

アマゾンの強さ
アマゾンは失敗を恐れません、アマゾンが携帯電話事業に進出して失敗したのはよく知られていますが、アマゾンは失敗しても潤沢な資金があるので新しい試みを続けることができます。
そしていずれアマゾンプライムやAWS(クラウド)のような大当たりを引き当てる。

ベゾス氏が常に発しているメッセージは、定期的にホームランを狙うのがアマゾンの本質であるということ。
満塁ホームランは4点しか入らないがプライムとAWSというホームランは数千点をあげたようなものと本書では述べられています。

ベゾスが最初の年次書簡に書いた言葉
「100倍の資金を回収できる可能性が10%あるなら、絶対にその賭けをするべきなのです。」
また、こうも書いています。
「失敗と発明は不可分の双子だ。新しいものを生み出すには実験が必要だ。そして最初からうまくいくことがわかっていたら、それは実験ではない。」

アマゾンが他の企業と異なる点
通常のビジネスの考え方は、低金利で資金を借りられたら、株を買い戻して価値を上昇させる。ハイリスクなのに成長とそれにともなう作業になぜ投資する必要があるのか?

アマゾンの考え方は低金利で資金を借りられたら、並外れて高額な配送コントロール・システムに投資する。
それにより小売業界で鉄壁の地位を築き、競争相手の息の根を止める。そうすればあっというまに大きくなれる。

ベゾス氏は自社の名前を「relentless.com」と名付けるつもりだったという話はよく見かけます。
「relentless」とは「冷酷な,情け容赦のない」といった意味で、競争相手は徹底的に叩き潰すというベゾス氏の理念が顕れていると感じます。
現在でも「www.relentless.com」をアドレスバーに張り付けるとアマゾンのサイトにジャンプします。

大抵の企業は「どうしたら最小の資本(投資)で最大の儲けを得られるだろうか?」と考えるところを
アマゾンは「莫大な資金がかかるために他社にはできないことで、我々が他社を出し抜けることは何だろう?」を考えていると本書では指摘しています。


広告の下に続きます

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アップル
アップルは高級ブランド化に成功した
一種の超レア感がアップルの成功のカギである。アップル製品は何百万台も売れるかもしれない。
しかしそれを(平気な顔で)買えるのは世界の1パーセントにすぎない。そしてそれこそがアップルが望んでいることだと書かれています。

たしかに裕福でない人も(他を切り詰めれば)iPhoneを買えますが、多少無理してもiPhoneを使っているグループに属したいと思って買っている人も多そうです。
iPhoneユーザーが値上げされたからといってAndroidスマホに乗り換えるのは、なんか今までの自分を否定するような感じがして抵抗がありそうに思えます。

アップルショップの1平方フィート当たりの売り上げは約5000ドルで、小売業で最高。
アップルショップのおしゃれで高級な雰囲気がアップルを高級品に押し上げた。
ブランドが経営する店舗は、そのブランドにとっての神殿となる。

「アップル信者」とかよく言いますけど、アップルショップは宗教施設のようなものかもしれません。

イノベーションのアイコンとしてのスティーブ・ジョブズ
アイコン的な創業者が、実生活ではろくでなしであろうが、そんなことはどうでもいい。アップルはそれを証明した
世間はジョブズをキリストのようなヒーローとして祭り上げているが、実際なところジョブズは決して善良な人間ではなかった。(何億ドルもの資産をもっていながら娘の養育費を払わなかった。)
ところが2011年にジョブズが死ぬと世界中が嘆き、何千人もがネットで追悼の言葉を書き込んだ。アップル本社、世界中の店舗、彼が通ったハイスクールの前にまで信者が集まった。
これはアイコン的な創業者を神格化し、スターを聖人にする儀式だった。
晩年のジョブズがしだいに禁欲的な風貌になっていたために、さらに神格化が容易になった。

ジョブズをリスペクトしているからアップルが好きという人もたくさんいます。
著者はジョブズを実生活ではろくでなし呼ばわりしていますが、人格的に難があったりビジネスの拡げ方に問題のあった成功者はいくらもいますしねぇ。
でも、ジョブズが人々にリスペクトされながら亡くなっているというのは、アップルの事業にとっては有利に働いたかと思います。

前編はここまでです、後編ではグーグル、フェイスブックについて書きます。
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