こんばんわ、米国株ブログウォッチャーのハイパー愛生男です。
昨日の米国株はアカンかったですね~
ダウ-2.32%、ナスダック-2.78%、S&P500-1.97%でした。
iPhoneの販売不振を予想させるニュースが出たことで、公益セクターを除いて全面安でした。
AAPLについては以前もこういうニュースがありましたが、その後期待以上の決算を出したこともありますから、あまり気にしていません。
ヒートマップはこんな感じでした。
私の保有銘柄もボロボロでした(;ω; )
さて、最近読んだ本のレビューを書きます。
上阪 徹 著「マイクロソフト 再始動する最強企業」です。
気になったポイントを紹介します。
マイクロソフトは進化しつづける企業
マイクロソフトはWindowsブームに沸いた1997年時価総額で世界ベスト5に入っていた。
10年後の2007年も第3位、2017年にもベスト5に入っている。20年にわたって時価総額ベスト5に入っている。
1997年には日本のNTTがベスト5に入っていた。グーグルやフェイスブックは存在もしていない。
2007年にはGEやシティグループが入っていた。
産業界は移ろいが激しい、そんな中でマイクロソフトだけは残っている。
同じことをしていたら時価総額上位に生き残れるはずはない。
そして今、マイクロソフトは再び変わろうとしている。
これを読んで20年にわたって時価総額ベスト5に入れるMSFTという会社は凄いと思いました。
現在上位のグロース企業も最近20年の移り変わりを知ると久しからずという感じがします。
たまに、10年前20年前の時価総額リストとかを眺めるのも投資をやっていくうえで良いことかもしれません。
サティア・ナデラCEO
CEO就任時ナデラ氏は47歳。インドに生まれ、情報科学の修士号の取得のため、21歳で渡米。
アメリカ中西部やシリコンバレーでの経験を経て、1992年にMSFTに入社。
エンジニアとして様々なイノベーションを主導してきたが、哲学的な信念を持ち、人々を鼓舞し、ミッションの達成を重視するリーダーとして社内では知られていた。
20年以上をMSFTで過ごしてきた人がMSFTを変えた。
逆に言えば、MSFTはそういうことができる人をCEOに抜擢した。
ナデラCEOは目指すべきビジョンをしっかり語る一方で、顧客にとってリアリティは何なのかを強く意識していた人。
ナデラCEOの掲げた新しいMSFTのミッション
「地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする」
以前のMSFTは何本のライセンスを売れるかということを考えていたが、どれくらいMSFTのクラウドを使ってもらいコンサンプション(消費量)をどれだけ獲得できるかに変わった。
MSFTはもっと解放され、コラボレーションする会社になる。
私は成功したCEOの人となりというのには興味をひかれます。
この本でナデラCEOについて読んで、成功するリーダーは明確なビジョンを語ることができて、かつ現場のリアルの感覚との間のバランスをうまく取れる人だと思いました。
MSFTが成功してきたライセンス商売にこだわらずに、クラウド化に踏み切ったのは英断だったと思います。
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MSFTはかつては停滞が囁かれていたが・・・
イノベーティブではない、という声が上がった時期もあった。いろいろな取り組みが後手後手に回っていた。
しかし業績は堅調で、利益も上がっていた。
そんな成功の中でも大きなシフトができることこそがMSFTの強み。
手遅れになってから大改革に乗り出すのではなく、成功している中でも進化していくような企業に投資したいものです。
AIを最もスケールできる会社
MSFTの製品WindowsやOfficeは1日で数億人以上が使っている。そんな大規模なデータを手に入れることができる会社は、まず他にない。
MSFTのAIはさりげない。クイズや囲碁に勝ったりしないが、製品やサービスの中にさりげなくAIが溶け込んでいる。
さりげないAIで、人間の能力を拡張する手伝いをするというところに主眼を置いている。
MSFTのコルタナについては私のPCにも付いていますが使ったことがないんですよねぇ。
MSFTのAIには今まで、あまりパッとしたイメージはありません。
さりげないAIですか、もっと上手くアピールしてくれると株主的にはうれしいですけど、本書ではMSFTの研究開発力はスゴイよ!ということも書かれていましたので、今後に期待したいです。
全体の感想
ページ数262ページで、字も小さくありませんし、文章も読みやすいので3時間弱で読めると思います。
アマゾン、GAFAといった本を読んだ流れで、MSFTもと思って本書を読んだのですが、なかなか面白かったです。
上記にとりあげた以外にも、働き方改革への取り組みであったり、MR(Mixed Reality/複合現実)デバイス「HoloLens」について詳しく書かれていて興味深かったです。
MSFTはクラウド、AIにおいて主導権を握りうる企業の一角ではあると感じました。
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