こんばんわ、米国株ブログウォッチャーのハイパー愛生男です。
昨日の米国市場ですがダウは4日続伸で最高値更新、ナスダックは下げて、S&P500も最高値を更新しましたが終値は前日とほぼ変わらずでした。
私の保有銘柄は
MSFT(マイクロソフト)が最高値更新、MMM(スリーエム)も好調ですが、その他ハイテクは結構下げています。
昨日のツイッター界隈は仮想通貨勢が元気が良かったですね。
リップルが暴騰しているそうです。急に息を吹き返した仮想通貨勢は「これは始まりに過ぎない」とか言ってて面白いと思いながら見ていました。
私は自分は仮想通貨には向いていないと考えていますので「他人(ひと)は他人、自分は自分。」のスタンスで自分の投資に集中したいと思います。
最近読んだ本のレビューを書きます。
渡邉 哲也 著 「金融で読み解く次の世界」です。
各章について気になったポイントを書きます
1章「貿易戦争で撃沈する中国の金融市場」
米中の貿易戦争については米国から中国への輸出の規模が約1,000億ドル、家畜の飼料になる農産品が中心で、それに対して米国が中国から輸入している規模は約5,000億ドル規模。
中国が他国から農産品を大量に買うのが難しいのに対して、米国が中国から輸入しているハイテク製品については、ハイテクメーカーが他の国に工場移転するだけで事足りるため、米国は有利な条件を引き出せそうということです。
中国の経済成長が鈍化すると、日本のバブル崩壊のようなことが起こりそうだとのことです。
2章「欧米に迫る新たな金融危機」
欧州の盟主ドイツについてです、2015年に発覚したフォルクスワーゲンの排ガス不正の処理がまだ尾を引いています。
ワーゲンが2018年2月半ばまでに米国から買い戻したディーゼル車は35万台にのぼり、74億ドル以上支払っているが、19年末までに約50万台を対象に買戻しを継続し、250億ドル以上を投じる予定だそうです。
廃車にもコストがかかりバランスシート上では大きな赤字が生まれることにもなります。メンテナンスして中古車として売っても、大量の在庫が出てくるために中古車市場が値崩れを起こします。
そうすると新車で買っても、その車の残存価値が低くなることが見込まれ、車両価格を引き下げざるをえなくなり、従来通りのリースも成立しなくなる可能性もあるとのこと。
メインバンクであるドイツ銀行もCOCO債などの不安要素があり、欧州発の金融危機の可能性が述べられています。
3章「世界金融戦争と日本の岐路」
過去の日本は金融機関の本人確認が甘く、下手をするとテロリスト、反社会勢力と取引をしたと国際機関から取引停止処分となる可能性もあったが、「テロ等準備罪」の成立や「マイナンバー」による本人確認の実施により、やっと国際水準に追い付いてきているとのことです。
第4章「仮想通貨はこれからどうなっていくのか」
渡邉氏は仮想通貨をかなり否定的に見ています、国際金融において本人確認が厳格化されている流れに抗い、マネーロンダリングや地下銀行、詐欺の温床となると書かれています。
また、最近の各国の仮想通貨の規制の流れなどにも触れられています。
5章「日本で始まる金融大再編」
渡邉氏は別の本で今後数年で地銀は半減すると予想しています。現在の日本は銀行の本業である融資が伸びていません。
過去のバブルの経験からとにかく担保があるものにしか貸さないという状況だということです。
融資で稼げないために、投信や外貨建て一時払い生命保険といったハイリスクハイリターンな手数料が美味しい商品を売るのだそうです。
銀行窓販の金融商品は怖いですね~。
渡邉氏は中小企業に特許取得などのコンサルティング営業ができるようにならないと日本の銀行は厳しいと論じています。
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大体目についたところはこんなところです、中国ショックもあるかもしれないし、欧州発の可能性もありそうだと感じました。
金融に関しては
米国独り勝ちの状況ですね。やはり
ドルを抑えてるのが強いです。
仮想通貨に関しては、やはり近づかないが吉なようです。一般に買い物で使われる通貨となる日は遠そうです。
仮想通貨は資産の裏付けがありませんし、また価格操作についてもやりたい放題です。
投機と割り切るならエキサイティングな体験ができるでしょうが、私は
自分が上手くトレードして儲けを出せる未来がイメージ出来ないのでやめておくことにします。
全体を通しての感想は250ページほどの本なのですが結構文字数が多いので読むのは3時間弱くらいかかりました。
7月31日に出た本ですので、日本、米国、中国、欧州、仮想通貨の最近までの動きを知ることができます。
日本については、
まずはインフレ目標2%をなりふり構わず達成してもらいたいと思いました。
最近の世界の金融情勢を知るのに大変オススメの本ですよ~
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