2019年12月9日月曜日

「危機と人類」で引っかかったところ



最近読んだ本の話をします。
ジャレド・ダイアモンド(著)「危機と人類」
を読み終えました。

先日上巻を読んだ感想を書いたのですが、今回は下巻について書きます。

現代アメリカの問題点については米国株投資家として興味深く読みました。
上巻は「ふむふむ、なるほど」と思いながら読んでいたのですが、下巻で現代日本の危機について書かれているところでは引っかかるところがありました。


引っかかった点

①日本は南京で虐殺を行った、慰安婦は性奴隷だと書かれている。

南京大虐殺については、行われていないとする見解もあるのに、被害者側である中国があったといってるのだから全てあったことと認めて謝罪せよというのはおかしいと思います。

慰安婦=性奴隷というのも、今では「銃で脅してさらってきて性奴隷にした」なんて話は朝日新聞が捏造記事だったと謝罪・撤回しています。


②日本は韓国中国にドイツのように全てを認め謝罪していないからいつまでも、日本と中韓の関係が改善しない。

ドイツの首相がポーランドのワルシャワ・ゲットーでひざまずいて謝罪したのだから、日本の首相も同様にするべきだとしているところについては、ナチスドイツがユダヤ人を強制収容所で虐殺していたことは疑いようのない事実であるのに対して、
日本の場合は事実関係に争いのある事案について、全て被害国の主張を認めて謝罪せよというのは無理があるし、当時南京に攻め入った軍人の名誉にも関わると思います。

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③日本は外圧に屈するのが嫌いなので、「反」反捕鯨団体のために捕鯨を行っている。

「日本人は外圧に屈するのが嫌い」なのでって、外圧に屈したい国なんてあるのかという話だし、日本人からすれば外国からの要求に屈しまくってるという感覚です。

捕鯨については、そもそもクジラを絶滅寸前まで追い込んだのは、現在は反捕鯨の国々がクジラから油(鯨油)をとるために乱獲したからです。
代替品ができたことで自分たちにとって鯨をとる必要性がなくなった中で、食用でも利用してきた日本の捕鯨継続をけしからんとか言い出すのは、随分勝手な話だと思います。

別に日本は絶滅の危機にあるクジラを食わせろと言っているわけではなく、クジラの種類ごとに繁殖に問題のない範囲で漁獲枠をもうけて捕るといっているだけです。

反捕鯨団体のいうクジラ・イルカは賢い動物だから捕るのをやめろという話は、じゃあ牛や豚はどうなんだと思いますし、犬や猫を食べるなんて言うのは愛犬家、愛猫家からしたらとんでもない話だと感じるかもしれませんが、他国の食文化を自分の価値観に合わないので野蛮だと決めつけるのは、それこそ野蛮人のすることだと思います。


上記のような引っかかる点はありますが、親類に日本人もいると言っている著者レベルの知識人にも日本がこのように思われているという事実は重く受け止めるべきだと思いました。

日本は他国が日本の主張と違うことを言っている場合には、黙っていてはダメで、きちんと証拠を示して抗議・否定を行うようになっていってほしいです。

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