2019年9月22日日曜日

囚人のジレンマと日韓問題



こんばんわ、米国株集中投資家のハイパー愛生男です。

最近読んだ本の話をします。
ロルフ・ドペリ(著)「Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法」
という本を読みました。
「良い人生」をおくるためのヒントとなる考え方が色々、書いてあります。バフェット氏の言葉も引用されていたりして、投資家の人は結構面白いと思います。

この本の中で、他人と良好な協力関係を築いていくにはどうすべきかという話で、「囚人のジレンマ」の話がでてきます。

「囚人のジレンマ」は共同で犯罪を行った二人の容疑者を、相談できないように別の部屋に入れ、個別に次のような司法取引を持ち掛けるというものです。

①一人が自白し、もう一人が自白しない場合
 自白した方は釈放、自白しない方は懲役10年

②二人とも自白しなければ二人とも懲役2年

③二人とも自白した場合は二人とも懲役5年

ゲームは無期限で、容疑者はゲームの回数を知らされないまま、順番にどれかを選択し続ける。


二人にとって最良の選択は二人とも自白しない②のケースなわけですが、相手に裏切られたら10年くらう可能性もあるというジレンマがともなうゲームです。


さまざまな分野の研究者からゲーム戦略を募って、コンピュータープログラムとして対戦させた結果、勝利を収めたのは「しっぺ返し」と呼ばれる戦略だったということです。

一手目は相手を信頼し自白しないで協調し、それ以降は相手が自白しなければ自白しない、自白すれば自白して返すというとても単純な戦略です。
いくら裏切られても信頼で返すというのでは、双方にとって良い結果とはならないようです。

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丁度、日韓の輸出管理の問題が盛り上がっていたときに、このことを読んで、なるほどなぁと思いました。

国と国との関係は国力の大きさなど全く対等な関係というわけではないとは思いますけど。
韓国は今まで「ゴールポストを動かす」と揶揄されるようなことをしていましたが、日本は過去の併合の歴史への負い目、大国として振る舞おうとして目くじらを立てずにきました。

つまり、韓国は裏切り続けているのに、日本は信頼し続けてきたのです。
この結果が今の日韓問題を複雑にさせたのだと思います。

過去の歴史の問題は歴史の問題として、道理がおかしいことについて突っぱねなかったから、日本は何を要求されても信頼で返してくるとナメられるようになったのです。

ここ徴用工の問題に至って、「日韓請求権協定で解決済み」とゼロ回答をしたわけですが。今までいくら裏切ろうと日本は信頼で返してきたのに、安倍政権は過去への反省が足らないとか韓国は言い出す始末です。


今まで、裏切られても摩擦を避けて問題を先送りにして、甘い顔をしてきた日本も悪いです。
しかし韓国は最早、自分はいくら裏切ろうと「日本が信頼で返す以外は許さない」という姿勢です。

未来志向で両国関係を築いていくなら、ここらで、何をされても信頼するということから、裏切ったらそちらもタダでは済まないんだぞ、ということを韓国に理解してもらうしかないと思います。

日本の経済にも悪影響はあるとは思いますが、過去に問題を先送りにしてきたツケですから仕方がない。
安倍政権を恨むより、過去に甘い顔をしてきた政権を恨むべきです。

韓国が信頼を返してくれるようになるまでには、かなりの時間がかかりそうだとは思います。

今後、日本には基本は信頼、裏切られたらそれなりの「しっぺ返し」という姿勢で臨んでもらえたらと考えます。

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